沖縄の器でアジアンエスニックな晩酌
vol.2「ワカサギの南蛮漬け」

四季を彩るロマンのまち、西都の想い出 

西都市は宮崎市内から車で50分ほどの農村地区で、古くはアマテラスオオミカミの孫のニギニノミコトが高千穂に降臨した後に居を構えたといわれている場所です。 

国の特別史跡「西都原古墳群」でも有名な場所ですが、食いしん坊の我らのお目当てといえば、人気の鰻屋さん「入船」さん。ここの鰻と呉汁の定食が堪らなく旨い!西都に来たら外せないグルメスポットです。 

正春酒造さんにお邪魔しました 

そんな西都市の山側の麓集落にある正春酒造は、明治初期の創業から吉田の酒として地元民に愛されてきた老舗焼酎蔵さん。 

この周辺は、昔は海だったらしく、ミネラルを多く含んだ地層フィルターを通り蓄積された湧水は軟水で、芋焼酎との相性が抜群らしいです。 

蔵を案内して頂いた五代目となる横田杜氏はこの道18年、以前は奄美大島の有名焼酎蔵におられたベテラン。寡黙でシャイな方でしたが、焼酎造りへの思いを感じました。 

晩酌のスタートは「クレージーオクトパス」のソーダ割から

そんな老舗酒蔵さんが、あの「築地銀だこ」とのコラボで作ったのが唐辛子焼酎のクレージーオクトパスです。ピリピリと辛いソーダ割が刺激的で実に旨い。アジアンエスニックナイトのスタートに相応しい一杯です。 

ツマミは旬のワカサギを使った南蛮漬け。ワカサギは一年を通して水揚げされますが、冬から春に向かうこの時期が旬。 

脂が少なく、骨まで食べられてカルシュウム補充にはぴったり。骨粗鬆症が心配な年寄りには打って付けの一品です。 

そんなワカサギをサッパリとしたマリネ液に漬け込んだ南蛮漬けは、ピリ辛焼酎にうってつけのアテになります。 

今回はビネガーベースで南蛮漬けというよりはエスカベッシュの作り方であっさりと食べやすくしてみました。 

今宵も宮崎は焼酎日和。花冷えのする一週間だったが、また週末あたりから暖かくなるらしい。旨いツマミと焼酎で疲れを癒すとしましょうか。

ワカサギの南蛮漬けの作り方 

材料
  • ワカサギ 200g 
  • 人参 1/3本 
  • 玉葱 1/2個 
  • セロリ 1/2本 

【マリネ液】

  • サラダオイル 大さじ2 
  • オリーブオイル 大さじ2 
  • レモン汁 小さじ5 
  • 水120ml 
  • 白ワインビネガー 120ml 
  • ローリエ 2枚 
  1. ワカサギは塩胡椒してファリネし、150℃と180℃で2度揚げしておく。 
  2. 玉葱、人参、セロリを千切りにし、サラダオイルでスエし、水とビネガー、ローリエを加え塩で味付け、オリーブオイルも合わせておく。 
  3. 1と2を合わせて漬け込めば完成!
  • ファリネとは小麦粉をまぶすこと。
  • スエとは汗をかかせるという意味で、素材の水分を使いじっくりと火を通すこと。野菜がしんなりとするまでしっかりと炒めること